
老人ホームで行う納涼祭、夏祭りイベントの中でも、利用者にとって楽しみなのが「食べ物」です。夏祭りの賑やかさや独特の風情を感じられる食事は、精神的な栄養素とも言えるでしょう。今回は、老人ホームの納涼祭に相応しい、利用者に喜ばれそうな食べ物を厳選して紹介していきます。
イベントを計画している時にはぜひ、参考にしてみてください。
「老人ホームの入居はどうすればいい?専門家に紹介してもらって希望の施設に住もう!」
安定の人気を誇る「たこ焼き」
「たこ焼き」は大阪発祥の、和製ファストフードです。歩きながらでも手軽に食べられるため、祭りやイベントでは欠かせません。ふんわりとした生地にスパイシーなソースが良くマッチしており、タコの食感と旨味も堪能できるひと品。
利用者の中にも、祭りで頬張った経験がある方は多いでしょう。このため、納涼祭で「たこ焼き」を出してあげると、懐かしい味わいと共に、素敵な思い出が蘇ってくるかもしれません。噛む力が弱い場合には、タコの代わりにウインナーを使ってみるのも一手です。
もちろん、タコを使わないレシピも検討できます。たこ焼き器があると、ホットケーキミックスを使ってカステラを作るなど、メニューのバリエーションを増やせるのも魅力です。
夏のデザートとして定番の「かき氷」
日本の納涼祭と言えば「かき氷」は外せません。古くから親しまれてきた和風デザートで、冷たくて甘く、涼をとるのにも最適です。高齢者にとっては、子供の時から色々な機会で親しんできたことでしょう。近年は多彩なアレンジが行われ、高級なかき氷も増えてきました。
もちろん、昔ながらの懐かしいかき氷も悪くありません。イベントの雰囲気にあわせて、選んでいくと良いでしょう。かき氷は誤嚥リスクが低いため、老人ホームでも使いやすいのが特徴です。利用者も参加して氷を削るのも、レクリエーションの一環として楽しめます。
鉄板で作りたい「焼きそば」
香ばしい味わいが楽しめる「焼きそば」も、納涼祭の屋台ではよく見かける食べ物です。食材を小さく刻める他に、麺も噛み切りやすいので老人ホームにも相応しいでしょう。特に鉄板で豪快に焼き上げると、祭り気分が高まるのでおすすめです。
食べきりサイズが嬉しい「いちご飴」

祭りの定番と言えばりんご飴ですが、これはサイズが大きくて硬いため、老人ホームでは扱いにくいでしょう。そこで代替品として考えられるのが、「いちご飴」です。食が細くなった利用者でも食べきれるサイズですし、イチゴを使うので噛む力が弱くても大丈夫。
見た目が可愛らしいのも魅力で、近年は祭りの屋台でも目にする機会が増えました。作り方は簡単で利用者と一緒に調理できますから、レクリエーションとしても有用でしょう。
作るのも楽しい「わたあめ」

ふわりとした食感と、口いっぱいに広がる甘さを楽しめる「わたあめ」も、日本の祭りに欠かせないひと品です。昔懐かしい定番の味わいで、老人ホームでの納涼祭にもうってつけでしょう。誤嚥リスクも低く、歯がない高齢者でも安心して食べられます。
この「わたあめ」は味わいもそうですが、作るのが楽しいのも魅力です。機械から糸状になった飴が出てくるので、これを割りばしなどで巻き取っていきます。火も刃物も使わないため、安全性を重視したい時にもおすすめです。
人気の「唐揚げ」も定番メニュー
納涼祭では「唐揚げ」を売っている機会も多いですから、老人ホームのイベントにも取り入れてみてはいかがでしょう。スパイシーな衣と鶏肉の旨味が楽しめるひと品で、高齢者の方にも人気があります。フライドポテトや餃子など、他のメニューとの相性も良いのでおすすめ。
比較的簡単に作れるため、メニューの品数を増やしたい時にも便利です。人によっては食べにくいメニューですが、鶏肉のミンチに豆腐を混ぜるなど、柔らかく仕上げる工夫ができます。
優しい甘さの「わらび餅」は工夫次第で誤嚥対策も
「わらび餅」は日本の伝統的なおやつとして、幅広い地域で親しまれてきました。ほのかに甘い「わらび餅」と、砂糖を混ぜたきな粉の香ばしさは相性が抜群。黒蜜をかけるのも風味が増すので、人気がある食べ方です。米の餅よりも誤嚥の可能性は低いのですが、更に寒天を加えると安全性が増します。
わらびと寒天で作るタイプはより柔らかく、喉通りも改善されるのが特徴です。利用者にあわせて二つのタイプを用意するのも良いでしょう。また、作り方もシンプルなので、利用者も調理に参加できます。
夏らしさを演出する「カレーライス」
老若男女問わず人気が高いメニューが「カレーライス」です。夏らしさも感じられる食べ物で、キャンプなどで作った経験がある利用者もいるかもしれません。スパイシーな辛さと煮込んだ食材の旨味が堪能できます。栄養バランスも良く、夏場のスタミナ回復にも適しているでしょう。
また、食べやすくするために、色々な工夫ができるのも魅力です。肉ではなくツナを使ったり、野菜類も柔らかくなるまで煮込んだりできます。
トッピングが楽しい「チョコバナナ」
お祭りで食べられるスイーツとして、すっかりお馴染みとなっているのが「チョコバナナ」です。老人ホームでは、小さく一口大にカットすると、見た目も可愛いですし実用的でもあります。作り方は簡単で、バナナに溶かしたチョコをコーティングして、トッピングを振りかけるだけです。
後はチョコを冷やし固めれば完成となります。さらに、簡単にバリエーションを増やせるのも魅力です。トッピングを何種類か用意する他に、ホワイトチョコをコーティングするのも選択肢。色とりどりな「チョコバナナ」を作ると、見た目も華やかになります。
ノスタルジーを感じる「駄菓子」
利用者が子供時代に親しんでいた「駄菓子」を用意すると、祭りの特別感がアップします。懐かしい記憶がよみがえり、昔話に花が咲くことでしょう。スナック菓子やキャンディなど、リーズナブルな価格で色々なお菓子を揃えられます。
「当たり」付きなどの楽しいお菓子も多いので、童心にかえって祭りを満喫できるはずです。
飲み物には「サイダー」を
日本の伝統的な、夏の飲み物の代名詞と言えば「ラムネ」でしょう。今は目にする機会がすっかり減っているため、喜んでくれる利用者は少なくないはずです。他にも炭酸飲料は楽しい気分にさせてくれるので、納涼祭にはぴったり。
メニューによってはメロンソーダも良いのではないでしょうか。
納涼祭を盛り上げよう
納涼祭で、利用者から喜ばれそうなメニューを紹介してきました。夏のイベントで特別なメニューや、屋台などの出し物を考えている方の参考になれば幸いです。色々組み合わせて賑やかにすると、特別な思い出作りにも役立つでしょう。
近年は調理器具のレンタルも簡単になりましたので、タコ焼き器や鉄板なども気軽に準備できます。