老人ホームでできる簡単な図工のアイディア

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老人ホームでは、高齢者の手先の機能訓練や想像力を高める訓練、余暇活動として図工が取り入れられることが多いです。

ですが、日々の業務に追われる中、図工のアイディアを考えることは難しいでしょう。

そこで、老人ホームで働く人や、家族が老人ホームに入っている人のために、簡単にできる図工のアイディアを紹介します。

紙コップを使った図工のアイディア

紙コップは日常生活でもよく使うものですよね。老人ホームでも、飲み物を飲むときに使うことはもちろん、小物入れとして使用しているところもあります。紙コップは素材も柔らかく、高齢者でも形を簡単に変えられるため工作に使いやすい材料といえます。

紙コップを使った工作として、まずはけん玉があります。二つの紙コップの底と底同士をくっつけると簡単にけん玉が出来上がります。新聞紙等を丸めて玉を作りタコ糸を固定すれば完成です。けん玉は昔遊びとして慣れ親しんだ高齢者の人も多く、工作の後に遊ぶことができる点も魅力ですね。

次に紙コップを使ったこまを紹介します。紙コップの飲み口の部分に8等分に底まで切り込みをいれます。それぞれを広げて中心に竹ひごや爪楊枝を指したら完成です。とても簡単ですが意外とよく回りますよ。紙コップに絵を付けたりシールを貼ったりする作業を加えることで指先の訓練にもなります。

折り紙を使った図工のアイディア

折り紙は、一枚の平面の紙を立体に変えていくもので、創造力を豊かにするのにぴったりの素材です。高齢者にとって想像力をはぐくむ時間は大切です。老人ホームは、たくさんの人が集まる場所なので、集団で工作に取り組むこともおすすめです。

折り紙を使用したくす玉工作は、一人一人が部品を作った後、それを組み合わせることで一つの大きな作品が出来上がるため、達成感や団結力を高めることができますよ。

くす玉工作を成功させるコツは、ずれないように部品を折ることがポイントです。小さな折り紙では初めは難しいかもしれないので、大きな折り紙から始めるとよいでしょう。折り紙を使った図工として、切り紙もあります。

折り紙を折って、好きな形に切り、広げるとどんな形ができているかを楽しむ工作です。普通の折り紙だけでなく和紙や千代紙を使うとバリエーションが豊かになります。切り紙を画用紙に張り付けていって、絵画のように飾っても素敵です。

はさみを持つことで手の運動にもなります。

粘土を使った図工のアイディア

粘土は力加減や指の使い方によって色々なものに形を変えます。紙粘土や油粘土などの一般的な粘土の他にも口に入れても安全な小麦粉粘土もあります。老人ホームでは、誤って口に入れてしまう高齢者もいるかもしれないので、状況に応じてどの粘土を使うか選ぶとよいでしょう。

粘土を使った図工として、小物入れづくりがあります。自分が使うためのものを制作しても良いし、家族や友人にプレゼントする目的で制作しても良いですね。乾いた粘土に着色すると、高級感も出ます。粘土での図工を発展させて陶芸をすることもできます。

陶芸と聞くとろくろのイメージがありますが、粘土遊び同様に手で形を作ることも立派な陶芸です。本格的な窯で焼いて絵付けをすることで高度な大人の楽しみとなります。老人ホームでの陶芸をきっかけに新たな趣味として陶芸を始める人もいるかもしれません。

絵の具を使った図工のアイディア

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絵の具で絵を描くと言えば、絵筆に絵の具をつけて描くことを想像する人が多いでしょう。ですが、ボディペイントやフィンガーペイントなどのように自分の指や手で絵を描く図工もおすすめです。幼児の行う感覚遊びに近いですが、高齢者にとっても素材の感覚を直に感じることは良い刺激になりますよ。

手のひらに絵の具を付けて、手形スタンプのようにしても面白いでしょう。自分の手形を花や動物などいろいろな形に見立てて絵画にしても楽しいですよ。粘土と同様に、絵の具も小麦粉や片栗粉を利用して作ることができます。

食品用の着色料を使えば誤飲した時にも安心です。また、絵の具作りから自分たちで楽しむことができ、時間を持て余しているときなどにも最適です。混ぜたり加えたりする作業は料理のようでもあり、得意とする高齢者も多いようです。

牛乳パックを使った図工のアイディア

牛乳パックは意外と丈夫なので図工で使用しても壊れにくいところが魅力です。子供の工作材料というイメージがあるかもしれませんが老人ホームでもよく使われる材料ですよ。

おすすめは牛乳パックを組み合わせてつくる椅子づくりです。少し大掛かりな図工になりますが、完成品を長く使うことができます。作り方は簡単で、牛乳パックをひたすら組み合わせて椅子の土台をつくります。土台が完成したらガムテープなどでしっかりと固定をします。

その上から、お気に入りの布をかぶせたら完成です。牛乳パックで作った椅子に座ったら壊れるのではないかという不安がある人もいるでしょう。意外と丈夫で長年椅子として活用している人も多いです。心配な人は、椅子ではなか卯棚をつくってもいいですね。

ベッドわきにおく棚として活用することもできますよ。手先が器用な人は工夫して引き出しを付けている場合もあります。工夫次第で面白い作品がでかがりますよ。

自然のものを使った図工のアイディア

散歩中に見つけたきれいな石や貝殻、木の枝も図工の材料となります。海や川にレクリエーションで行く機会があれば、貝殻などを拾っておいてもいいでしょう。これらを使った図工のアイディアとして例えば、流木で作るフォトフレームがあります。

段ボールなどの土台に拾った流木を自分の好みで張り付けていくと完成です。貝殻や、ビーズ、リボンなどでデコレーションするとよりオリジナル感がでますよ。人工的なものが多い現代社会では、自然な素材が高齢者の心を癒してくれるかもしれませんね。

他にも石に絵を描いたり、草花を押し花にしてしおりをつくったりする図工も個人のアイディアが広がる楽しい図工になります。

身近なものを利用して楽しい図工の時間をつくろう

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図工というと、準備が大変であるイメージがありますが、身近にあるものを利用すれば、それほど難しいことではありません。また、工程を簡単な図工にすることで老人ホーム入居者の能力に関わらず、すべての人が楽しむことを企画することができます。

図工を通して高齢者の能力を維持したり生活に楽しみが増えることを目的としたりすると良いでしょう。